2006年04月23日:託された「宿題」
  ベンクト・ニイリエ氏の訃報に接した。ノーマライゼーションの「育ての父」と呼ばれたスウェーデン人だ。3年前のスウェーデン在住時、ウプサラまでお会いしに出かけたことをしみじみ思い出していた。 彼はイェール大学やソルボンヌ大学で哲学や文化人類学を学び、文化相対論の視点を持っていた。第二次世界大戦後、難民キャンプや障害者支援の現場で事務方として働き、そこでの大規模集団一括処遇の「文化」が、人…
2006年04月19日:変容過程の支援とは?(増補版)
  (*さっき研究室を掃除していたら、足したい資料が出てきた。どうも酔った頭で書いた文章は明らかに舌っ足らずなので、いっそのことゴソッと書き足し直し、タイトルまで変えてしまいました。 4月20日午後7時) 今年も1年生の授業を担当している。 大学1年生、というと、フレッシュマン、というイメージだが、一方で彼ら彼女らはほんの少し前まで「高校生」。なかには「高校4年生」的意識をお持ちの方もい…
2006年04月18日:雑学王からの脱却!?
  目覚めたらまだ朝5時だった。しかし、外を見るとすっかり明るい。季節は確実に、春を通り過ぎようとしている。 そういえば、近所のクリーニング屋の春物割引セールは今日で終了する。昨日朝、出しに行ってそれを知って、昨日は時間的に余裕があったので、再び家に冬物をごっそり取りに戻った。思えばこの冬も、たくさんの防寒着にお世話になったものである。感謝しながら、来年もまたよろしく、とクリーニング屋に…
2006年04月16日:どんな「様式」の授業?
  みなさんは、どんな「様式」の授業を受けたいだろうか?僕自身なら・・・と考えてみると、よくわからないのだ。 一方で、その分野のスペシャリストが繰り広げる知の饗宴の現場に立ち会いたい、という思いがある。様々な議論や先達の考えに基づき、今こうしてある○○が、いかにしてこうなってきたのか、こういう考えしか取り得なかったのか・・・を、理論の流れの中で一望させてくれる授業を聞いてみたい気がする。…
2006年04月13日:「巫女的楽曲」なるもの
  「巫女的楽曲」に出会うと、僕は憑かれたように聞き続けることがある。最近出会った「巫女的楽曲」は、平原綾香の「ジュピター」。 夢を失うよりも悲しいことは自分を信じてあげられないこと愛を学ぶために孤独があるなら意味のないことなど起こりはしない(吉元由美作詞、ホルスト作曲) ホルストの「惑星」の耳馴染みなメロディーに、吉元由美が深遠な歌詞を書く。これだけでは、必要条件は満たしていても、十分…
2006年04月11日:愛という鞘
  風呂上がりに頭を拭いていると、ここんとこ気になっていたことに急に答えらしきものが見えてきたので、あわててパソコンを立ち上げてみた。 「若手たちは微妙に『切れすぎる』という感じがする。『切れすぎる刀』は抜き身では持ち歩けない。だから、「鞘」をそれぞれに工夫されることになる。『ごりごりの学術性』というのがいちばんオーソドックスな『鞘』で、これにくるんでいると、ふつうのひとには切れ味がわか…
2006年04月10日:「当たり」をもたらす整理整頓
  昨日、前回のブログを見直していて、そういえば・・・と一冊の本を思い出した。 「システム社会の現代的位相」(山之内靖著、岩波書店) 山之内先生の本は、出た直後に気になって買っておきながら、今まで「積ん読」本の一つだった。僕の部屋にはそうした「寝かせ本」がたくさんある。この本も奥付を見たら96年だから、気がつけば10年近く放ったらかしておいたことになる。スイマセン。でも、何気なくアマゾン…
2006年04月08日:誰にとっての「システム」?
  ジムで汗をかきかき、エアロバイクで「ファットバーン」モードにしながら、こぎ続けること40分。最近、いよいよ皮下脂肪がレッドゾーンになってきたタケバタにとって、この種の修養は、必須項目になりつつある。この春は、ここ10年ほど体重の目安としてきた、大学2年生の春に買った「当時からピッタリの4つボタンブランドスーツ」が、いよいよ危機的なほど「ピッタリ」状態になった。これから夏にかけて、腹筋…
2006年04月07日:バランス感覚と体内センサー
  久しぶりにスピード違反に引っかかってしまった。 ところは御坂峠。そういえば、昨日から春の交通安全運動期間がスタートしたことには、気づいていた。注意しなきゃあね、と言い聞かせていた。また、捕まる直前、対向車線で白バイをみた。無線でなにやら話していた。こっちをジロリとみていた。僕は速度超過だった。その時点で、「あ、やばい」と減速すれば、きっと何事もなかったはずだ。だが、僕自身、バックミラ…
2006年04月02日:パラダイムシフトに向けて
  <3月27日(月)午後4時 バンコクのプリンスパレスホテル> 25日から3日間、アジアの障害者が集まった会議でバンコクのホテルに缶詰になっている。しかもこのホテルはネットがつながらず、さらになぜか泊まっている部屋の外線電話も死んでいる。で、朝から夕方まで議論が続き、夜は夜で飲みながら議論を続けていると、結局ネットカフェに行く間もない。というわけで、ここ数日、ネット生活から遠ざかり、目…
2006年04月01日:どこに向かっての前進?
  何回か、旅の備忘録をお届けします。大学が今日からスタートしたので、記憶がなくならないうちに・・・。 <3月24日 タイ時間午後6時過ぎ(日本は+2時間)> ドンムアン空港からバンコク市内へ向かうタクシーの中でパソコンをたたいている。時刻は夕方6時。1泊2日の濃厚なラオスでの旅を終え、少しおなかの調子も良くないせいもあってか、くたびれたので、思わず高いけど到着口の前で待っていたリムジン…